プレスリリース

START CAMP 2026、静岡で過去最大規模の事業共創。参加者応援賞、静岡銀行・日鉄興和不動産による企業賞等初の賞金制度でプロジェクト推進資金を提供。(イベントレポート)

リリース発行企業:IMA株式会社

情報提供:

IMA株式会社(東京都港区、代表取締役:海野 慧)は、2026年7月23日(木)〜24日(金)の2日間、静岡市グランシップにて事業共創カンファレンス「START CAMP 2026 in SHIZUOKA」を開催しました。会場は、静岡県・静岡銀行が主催し2025年に過去最多1万人が来場した「TECH BEAT Shizuoka」の協力を受け、同会場・同時期の開催となりました。大企業・スタートアップ・行政から約140団体・260名が参加し、これは2020年の開始以来過去最多の規模となりました。



新たに掲げたビジョン「世界の未来を照らす希望産業の創出」のもと、一次産業・ものづくり・テクノロジー・AI・環境改善・レジリエンス・歴史文化の5領域10テーマで共創ディスカッションを実施。2日目のファイナルピッチでは各テーマから選抜された5チームがプレゼンテーションを行いました。今回初めて応援表彰制度が導入され、静岡銀行・日鉄興和不動産株式会社がそれぞれ選出する企業賞、参加者投票制の参加者応援賞という「プロジェクト推進資金」が贈られました。
環境改善・レジリエンス領域から選出された「Sea Vegetable Cycle(海藻の新しい体験を日本中で同時多発的に起こしたい)」が静岡銀行賞を、歴史文化・地域資源領域から選出された「見て見ぬフリをするな!」が日鉄興和不動産賞を受賞。参加者投票による参加者応援賞は5チームに分配され、企業賞を受けなかった「おじサードプレイス」が最多得票を獲得するなど、企業賞・参加者応援賞をあわせた総額79万2,500円のプロジェクト推進資金が贈られました。
あわせてクロージングでは、次回「START CAMP 2027」を大阪にて2027年7月8〜9日に開催することが発表されました。

■開催概要


■スケジュール




■イベントレポート

DAY1:オープニングにてビジョンとスローガンの共有
オープニング開始時から参加者による拍手や歓声の声が届く温かい雰囲気に包まれる会場にて、IMA代表取締役の海野慧が今年から掲げた新ビジョン「世界の未来を照らす希望産業の創出」をまず紹介します。
この言葉を共に作ったIMA CCOの村上モリロウ氏は、「グローバルな企業だけでなく、少しでも前に進めようとしている挑戦を応援したい」という想いから着想したと語ります。海野は「希望産業」を「社会課題×メタ認知×成長産業・市場」の掛け合わせから生まれるものと定義し、視点を変えて課題を捉え直すことで、成長市場と結びつけていく重要性を強調しました。
株式会社坂ノ途中代表・小野邦彦氏からは、「当事者であること」を体現するエピソードを披露。社員が独自に試作していたコーヒーの副産物が「カスカラシロップ」として今やブランドに育った経験から、「挑戦は気負って始めるものではなく、誰でもやっていいこと」というメッセージが会場に共有されました。





オープニング後半では、共創パートナー各社からのメッセージも披露されました。以下は寄せられたメッセージの一部抜粋です。

株式会社静岡銀行(海野 裕晃 氏)
「皆様はもう挑戦者であり応援される立場の方々だと思うんですけれども、ぜひ皆様の次につながる挑戦者を引っ張り上げる存在になっていただければと思っております」

日鉄興和不動産株式会社(冨田 雄也 氏)
「自分の子どもにちゃんと『豊か』と言えるような世の中を残してあげたいなと思って、日鉄興和不動産というフィールドを使って何かできないかという思いを持っています」

株式会社静岡銀行(海野 裕晃 氏)

日鉄興和不動産株式会社(冨田 雄也 氏)

DAY1:5領域10テーマで共創ディスカッション
DAY1(7月23日)はオープニングセッションに続き、5領域10テーマでのディスカッションを実施しました。

各セッションでは、登壇者の実体験に基づく発言をきっかけに、立場や業種を越えた質問・意見交換が飛び交いました。参加者からは「熱いエネルギーの塊のような人たちがものすごく楽しんでいた姿に触発されて、いつのまにか自分も場をめっちゃ楽しんでいた」「多くの人との対話を通じて事業自体をアップデートできた」といった声が寄せられています。
ディスカッションを経て、自らが実現したいビジョンや解決したい課題を手上げ形式でピッチし、チームが結成されました。
各テーマの登壇者一覧など、プログラムの詳細は特設サイト(https://ima-inc.world/startcamp/2026/)にてご覧いただけます。













夜は富士山を望む日本平ホテルへ移動し、参加者全員での集合写真撮影の後、懇親会を開催。株式会社鳥善 6代目代表取締役・伊達善隆氏の乾杯挨拶では「共創のコツは、一緒に組む相手のためになることを見つけること」という言葉が贈られました。会場では「社会課題解決」「共創」「組織の理想」「グローバル展開」など興味のあるテーマエリアに分かれ、参加者同士の交流を深めました。






DAY2:静岡県舞台芸術センター(SPAC)との共創体験プログラム
DAY2(7月24日)の冒頭では、静岡県が設立した劇団「静岡県舞台芸術センター(SPAC=スパック)」による静岡体験プログラムを実施しました。
テーマは「"はじまりの場所"の音楽をつくる」で、4グループに分かれた約130名が参加しました。このSTART CAMPで初めて顔を合わせた参加者も多い中で、身体を使ったコミュニケーションワークとハンドクラッピングによる音楽セッションを通じて、一つの表現を作り上げました。
会場となった静岡県舞台芸術公園は、野外劇場「有度」をはじめ大小の劇場・稽古場を備えた国内でも稀有な舞台芸術施設です。ディレクションはSPACアーティスティック・ディレクターの石神夏希氏、音楽は棚川寛子氏が担当し、SPACの俳優11名がファシリテーターとして参加者をリードしました。今年設立30周年を迎えたSPACにとっても、演劇創作で培ってきた知見を異分野との共創に生かす新たな取り組みとなりました。

(C)SPAC photo by Y.Inokuma

(C)SPAC photo by Y.Inokuma


(C)SPAC

(C)SPAC photo by Y.Inokuma

DAY2:共創ワークから共創ピッチへ
その後、参加者はDAY1で結成したチームに分かれて共創ワークに取り組み、14時からの共創ピッチ(各テーマ内・3分ピッチ)を経て、各テーマから1チームずつ、計5チームがファイナルピッチに進出しました。





DAY2:ファイナルピッチとアワード
ファイナルピッチでは、5領域からそれぞれ1チームずつ選抜され、合計5チームがプレゼンテーションを実施しました。
会場では、2日間の対話から生まれた「自然資源」「食文化」「産業」「テクノロジー」「AI」という層の重なりと、そこに刻まれた「道」を描いたライブアーティスト・尾形朋美氏の作品『道は作られた』もお披露目され、スローガン「道なき道は、誰かと行け」を体現する2日間の締めくくりとなりました。

≪ファイナルピッチに選抜された5チームのプロジェクト概要≫

1.一次産業:FOOD CAMP
生産者の技術や想いが消費者に届く前に埋もれてしまう課題に着目し、産地に料理人やバイヤーといった「食の翻訳者」を連れていく2日間のプログラムを提案。静岡の「茶」、北海道の「リンゴ」というように、開催地ごとに1つの食材だけを深く掘り下げる「一点突破」の共創モデルとして、全国を巡るシリーズ展開の構想を披露しました。

2.ものづくり:おじサードプレイス
定年後に居場所を失う中高年男性の孤立という社会課題に着目し、家でも職場でもない「サードプレイス」として、参加者自身が先生や部員になる参加型コミュニティ「おじさんの小学校」を提案。大手企業からスタートアップまで、異なる業種の有志6名が発案した共創プロジェクトです。

3.テクノロジー・AI:JOY LOG(ジョイログ)
メンタル不調による生産性損失という課題に対し、ウェアラブルデバイスとAIで「良い時間」を可視化し、うつ病を未然に防ぐウェルネスサービスを提案。デバイスの生産の目処も見えており、まずは生命保険会社などへのB2B導入を想定しています。

4.環境改善・レジリエンス:Sea Vegetable Cycle(海藻の新しい体験を日本中で同時多発的に起こしたい)
世界的に急成長する海藻市場と、国内の「磯焼け」による水産資源減少という課題に着目し、「海藻の日」(2月10日)に全国の学校給食×オンライン授業で海藻の価値を伝える「学校給食×授業ジャック大作戦」を提案しました。

5.歴史文化・地域資源の資本化:見て見ぬフリをするな!
重度身体障害者の独自の感性をプロのクリエイターと組んで言語化し、過疎地域(発案者の地元・香川県庵治半島)の空き看板をメディアとして発信するプロジェクト。過去にガソリンスタンドの企業看板を同じようなコンセプトでリニューアルした際に、SNSで大きな反響を呼んだ実績があり、共創による地域の新たなプロデュースを実現します。






最終選出チームには「プロジェクト推進資金」が授与されます。
企業賞は静岡銀行・日鉄興和不動産がそれぞれ個別に1チームを選出する形式(各20万円)で実施され、参加者投票による「参加者応援賞」は全5チームに投票数に応じて配分されました。
企業賞・参加者応援賞をあわせた総支給額は79万2,500円で受賞チームは下記のとおりです。

*この順位は参加者応援賞の順位です。

株式会社静岡銀行経営企画部 事業戦略ALMグループ 一般財団法人設立準備室 室長(開催時)・中野 圭祐氏より静岡銀行賞の、日鉄興和不動産株式会社 Future Style総研室 室長・冨田 雄也氏より日鉄興和不動産賞の選出理由と推進資金額が発表されました。
静岡銀行賞は、開催地・静岡の名産でもある「海藻」への着目と、高校生メンバーが加わっていることへの期待から選出。日鉄興和不動産賞は、AI時代において見過ごされがちな「感性」を産業として顕在化させる視点と、看板の制作・設置という街の中で見える形として実装されている点が評価されました。「おじサードプレイス」に寄せられた参加者からの投票コメントには、「自分の父に使ってほしい」「30年後に自分が使いたい」といった声も寄せられました。





DAY2:次回「START CAMP 2027」は大阪で開催することを発表
次回「START CAMP 2027」を大阪にて2027年7月8〜9日に開催することが発表されました。
発表に先立ち、阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ経営企画室 コーポレートコミュニケーション推進部/経営計画部 課長の河野 佳氏が登壇。「大阪・梅田を起点に関西の街をどんどん盛り上げて、元気にしていきたい」というグループ経営理念に触れ、大阪での展開に期待を寄せました。大阪商工会議所の大林氏も登壇し、来年の大阪開催への期待を表明しました。
続いてIMA代表取締役・海野慧が締めくくりの挨拶に立ち、「今回初めて『希望産業』という言葉を入れさせていただきました」と、今年から掲げた新ビジョンについて改めて言及。「社会課題をどれだけ『面白く』『楽しく』やりきれるか」「社会をメタ認知して捉え方を変えることで、ピンチはチャンスになる」と2日間を締めくくりました。








前夜祭:静岡・人宿町を舞台にした「ナイトホッピング」
7月22日(水)には任意参加の前夜祭を開催。今回初めての試みとして、1つの会場に集まるのではなく、静岡市人宿町の複数店舗(イブリト、TAKUNOMI、テキーラダイナー)を貸し切り、参加者が街を回遊しながら交流する「ナイトホッピング」形式で実施しました。
各店舗のオーナー役は静岡ゆかりのプレイヤーが担当。人宿町のまちづくりに取り組む株式会社創造舎の全面協力のもと、「人が動く。街のエネルギーに触れる。偶然の出会いが生まれる。」というコンセプトのもと、新しい挑戦の種を生む夜となりました。










≪参加者の声≫
参加者アンケートには、「希望産業」という言葉への共感や2日間で得た手応えを語る声が数多く寄せられました。下記は学生・行政・企業など異なる立場の参加者から寄せられたコメントの一例です。
- 学生
「START CAMPに参加する前は、『希望産業』という言葉を漠然と『社会課題を解決するビジネス』と捉えていました。しかし、この2日間で社会的インパクトの大きなビジョンについて本気で議論し、多くの実践者と出会ったことで、希望産業とは『課題を解決すること』ではなく、『誰かが未来に希望を持てる選択肢を生み出すこと』なのだと感じるようになりました」
- 行政
「行政の私が参加して良いものかと思っていましたが、皆さんが温かく受け入れてくださり、この場に来なければ出会うことも無かったであろう業種の方ともお知り合いになることができ、熱量の高い皆さんとお話しができて良い体験になりました」
- 企業
「視野が広がった。メタ認知を獲得する機会を意識的につくろうと思った」
「日本の良いものを活用して世界を幸せにできる産業が希望産業なのかなと感じています。自社の取り組みに学びを合わせて新しい発想を生み出したいです」

■START CAMPとは

START CAMPは、IMA株式会社が2020年より年1回、全国各地で開催する事業共創カンファレンスです。「希望産業が生まれるきっかけとなる出会いをつくる」をミッションに掲げ、これまで6回の開催で延べ920人・300団体が参加、宮崎・三重・北海道など各地域との連携を重ねてきました。
大手企業・スタートアップ・自治体・NPO・有識者など、社会課題解決に必要なあらゆるステークホルダーが、“こんな社会を作りたい”とより良い社会づくりを志して一堂に会し、オープンイノベーションを通じて共創プロジェクトを生み出すことを目指します。
プログラムにおいては、テーマディスカッション(ビジョンの発散と課題の解像度アップ)→ プロジェクト設定(共鳴する仲間との課題設定)→ 共創ワーク・ピッチ(アイデアの具体化とアクションコミット)という3ステップで進み、その場で新たな共創プロジェクトが走り出します。これまでも業界・会社規模を超えた数多くの共創事例を輩出してきました。
■IMA株式会社概要
IMAは、「今をかきまぜろ。」をミッションに掲げ、組織を超えた共創を生む仕掛け人として「挑戦の火種」をかきまぜ、社会課題と成長産業・市場が交差する領域における新規事業の開発や組織変革を支援する企業です。起業家・大手企業・行政・地域が有機的につながるエコシステムを構築し、事業共創カンファレンス「START CAMP」や、日本最大級のソーシャルキャリアイベント「ソーシャルキャリアフェス」、社会課題の現場で対話を通じて個の情熱を解き放つ企業オフサイト研修「DEEP DIVE CAMP」などを展開。2026年以降は、成長著しいグローバルサウスでの事業展開を特に強化しています。